こんな方におすすめの記事
- 赤ちゃんの鉄分をおやつや離乳食で補給する方法が知りたい
- 鉄分はなぜ必要なの?
- 完母は鉄分不足って本当?
離乳食期の赤ちゃんに鉄分は取りづらい栄養素と言われます。
そもそもなぜ鉄分が必要なのか、また「完母の子は鉄分不足」という噂についてもまとめました!
そして鉄分が取れる食べ物をお伝えします☺️
この記事を読んで、離乳期の食べ物選びの参考にしてもらえれば嬉しいです✨
お医者さんに聞いた鉄分3つの役割
息子が鉄分が不足し、貯蔵鉄不足に由来の可能性がある憤怒けいれんを起こしました。
その時の記事はこちら↓
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憤怒けいれんを2回経験した私が教える対応と予後【現役ママ体験談】
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当時、大学病院の先生に聞いた鉄分の役割は以下の3つです!
体内に酸素を運ぶ
酸素は血液の中の赤血球が体中に運んでいます。
赤血球の中の鉄が酸素と結びついて運んでいるそうです。
エネルギーを作る
酸素を使ったエネルギー代謝のためにも鉄が使われているそうです。
つまり体を動かしたりするのにも鉄分が必要になります。
心の健康
ドーパミンやセロトニンという神経伝達物質の生成に必要だそうです。
ドーパミンは「やる気」「集中力」「ポジティブ」という効能があります。
セロトニンは「リラックス」「頭の回転をよくする」「ドーパミンの量をコントロール」という効能があります。
ドーパミン量が多すぎて、怒りっぽくなることやイライラすることを抑えてくれるのはセロトニンです。
つまり「元気」と「リラックス」のバランスを取ってくれるのが鉄分ということになります。
また、セロトニンは睡眠にも関係しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください☺️
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外遊びは小学生高学年や中学生に必要?たくさんした子のメリットまとめ
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完母の赤ちゃんは鉄分不足
就学前までの必要な鉄分
満期産で正常な発育をした3キロ以上の新生児は、0〜5ヶ月は母乳からの鉄摂取で十分だそうです。(出典:厚生労働省資料)
6ヶ月以降は必要な鉄分量が増えていくので、母乳以外からの鉄補給が必要になります。
6ヶ月以降から就学前までの1日に必要な鉄分量は以下の通りです。
年齢 | 男の子 | 女の子 |
6〜11ヶ月 | 5.0mg | 4.5mg |
1〜2歳 | 4.0mg | 4.5mg |
3〜5歳 | 5.5mg | 5.5mg |
鉄には肉や魚などの動物性食品に多く含まれるヘム鉄と野菜や穀類などに含まれる非ヘム鉄があります。
ヘム鉄の方が非へム鉄より鉄としての吸収率が高いことが知られています。(出典:ILS株式会社)
厚生労働省の数値は、食事のヘム・非ヘム鉄の構成比、WHOや諸外国のデータなどから鉄分吸収率15%だった場合に必要な量として計算しています。
母乳+離乳食の鉄分
厚労省資料によると日本人の母乳の鉄濃度は0.426mg/Lで、1日あたりの哺乳量は平均0.78Lだそうです。
つまり1日で母乳から取れる鉄分は0.426mg×0.78Lで約0.33mgとなります。
6〜11ヶ月の子どもが1日に離乳食で取らなければいけない鉄分量は、上の表に当てはめて計算すると男の子で5.0mg-0.33mg=4.67mgとなります。
以下の表を見るとわかりますが、1日に4.67mgの鉄分を離乳食だけで取るのはかなり大変です💦
食材 | 10gあたりの鉄分 |
茹でた小松菜の葉 | 0.2mg |
茹でたほうれん草 | 0.1mg |
茹でた鶏皮なしもも肉 | 0.1mg |
茹でた豚もも肉 | 0.09mg |
(出典:マイナビウーマン)
鉄分が多いイメージのあるほうれん草でも10g(小さじ4杯)で0.1mg。
我が家では茹でたほうれん草を1回の離乳食で使ったとしても5g(小さじ2杯)程度です。
そうすると0.05mgしか鉄分は取れません💦
離乳期は他にも食べさせたいものがある上に、食べる絶対量が少ないです😓
母乳+鉄分を意識しない離乳食では、必要な鉄分を取るのは難しいことがわかりました。
粉ミルクの鉄分
厚労省が9製品の粉ミルクを検証したところ、4〜5ヶ月のミルクの量で7.8〜10.0mg/日の鉄分が含まれています。
つまり、完母ではない赤ちゃんは鉄分についてそれほど心配する必要はありません。
参考:乳児用調製粉乳たる表示の許可基準(厚生労働省)
鉄分が取れる食べ物
5人子どもがいる大家族の我が家も取り入れている調理が簡単でお手頃な価格なもののみお伝えします☺️
調理が簡単なおすすめ食材
鉄分の多い食材 | 100gあたりの鉄分 | 小さじ1(2.5g)あたりの鉄分 |
きなこ | 8.0mg | 0.2mg |
ごま | 9.9mg | 0.24mg |
青のり | 77.0mg | 1.5mg |
ひじき | 6.2mg | 0.15mg |
参考:日本食品標準成分表(文部科学省)
正直ひじきはもっと入っていると思っていました💦
ひじきは昔は鉄釜で作られて100gあたり58.2mgも鉄分が入っていたそうです!
今はほとんどがステンレス釜で作られているため鉄分が減っています😓
鶏レバー(100g中9.0mg)や豚レバー(100g中13.0mg)もありますが、下ごしらえが大変なので除外しています。
ベビーフード
ベビーフードのレバーで鉄分は取れる?
私が失敗したのは「鶏レバー」の表記がある某メーカーのベビーフード💦
買ってからよく読んでみたら、レバーは全体の2~3%しか入っておらず、鉄分の期待はほとんどできないものでした。
キューピーのベビーフード「ハッピーレシピ」シリーズには、12ヶ月から使えて1食分の鉄分が入っているレバー入りものがあります✨
WAKODO GLOBALシリーズ
取り扱いは楽天のみですが、7ヶ月頃から使える「鶏肉のけんちんうどん」は鉄分1.5mgを取ることができます✨
同じく楽天のみですが、7ヶ月頃から使える「しらすとたらのとろふわ雑炊」も鉄分1.5mgを取ることができます✨
ふりかけ
ピジョンのお野菜ふりかけは、9ヶ月から使えます。
1食1.7gあたりに鉄分はなんと1.6mg!他にもカルシウムやDHAなど色々な栄養素が補えます☺️
和光堂の緑黄色野菜ふりかけも9ヶ月から。
1食3.0gあたりに鉄分2.0mgです。こちらも嬉しいカルシウム入りです✨
おやつ
同じようなおやつがいくつか出ているので表にまとめました!
商品名 | 鉄分(1袋2枚) | 塩分 | 値段 |
野菜ハイハイン (亀田製菓) |
1mg | 0.02g | 152円/1袋(2枚×12袋) |
ひじきせんべい (ピジョン) |
1mg | 0.076g | 158円/1箱(2枚×6袋) |
小魚せんべい (和光堂) |
1.1mg | 0.02g | 154円/1箱(2枚×6袋) |
おせんべい系なら野菜ハイハインが一番おすすめです✨
1個包装2枚あたり1mgの鉄分が入ってる上に塩分が少なく、1袋あたりのお値段が格段に安い!
Amazonの野菜ハイハインは1mgの鉄分が入っていますが、近所のスーパーで買ったものは0.7mgでした。
内容量は一緒ですが、流通方法によって鉄分量が違うのはなぜでしょう🤔
ウエハースやビスケットなどの甘いおやつでも鉄分入りがあります。
ミルクウエハースは0.8mg、ビスケットは1mgの鉄分が含まれています。
月齢や赤ちゃんの好みに合わせて、色々選べるといいですね☺️
まとめ
・お医者さんに聞いた鉄分3つの役割:酸素を運ぶ、エネルギーを作る、心の健康
・完全母乳の赤ちゃんは鉄分不足:1日の母乳の鉄分は0.33mg、必要な鉄分は1日5.0mgとかなり足りていない
・鉄分が取れる食べ物:きなこ、すりごま、青のり、ひじきなど。BFやおやつも上手に使うと良い。
鉄分は子どもの体を作るのに重要な役割があります。
でもかなり意識して取らないと、不足しがちになることがわかりました😓
ご紹介した食材やベビーフード、おやつを上手に使って鉄分不足を補えるといいですね✨
最後までお読みくださり、ありがとうございました☺️
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